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ハリネズミについて

ハリネズミの乳腺癌と子宮疾患の話

BEN犬猫エキゾの病院、院長石川です。

異常を感じたため触診、レントゲン検査、超音波検査、血液検査と精密検査を進めた結果、複数の病気が明らかになる場合があります。

今回は「血尿」から子宮疾患を診断し、更に乳腺癌もみつかりました。

緊急性が高いのは出血している子宮の方です。しかし、乳腺癌も時として進行が早いケースも見受けますので、早めの対応が必要です。

 長い時間の麻酔は望ましくないですが、「病的卵巣子宮摘出」と「病的乳腺切除」を同時に手術する事もあります。

なかなか集中力のいる手術を二本立てで行うのですが、どちらも定期的に行っている内容ですので、一つ一つの作業は経験済みの動きです。体力があれば、無事に終わらせる事は出来ます。

飼い主さんが頑張れる点は「体力のある内に早く連れてくる。」です。

「血尿が一週間続いている。」といったケースではすでに重い貧血になっているため、複数の手術はおろか、子宮の手術すら耐えれない事もあります。

血尿はすぐに動物病院へ。

体表のできものを見つけたら小さな内に動物病院へ。

子宮や体表のできものは、手術でなんとか治療できる病気です。

2歳を越えたハリネズミさんは、頻繁にチェックしてみると良いです。

BEN犬猫エキゾの病院

院長 石川雅章