ヒョウモントカゲモドキの診察紹介

以前に比べてペットショップでよく見る様になりました。「簡単」という事で紹介される事もありますが、準備不足から体調を崩しているトカゲモドキを多くみます。マニアックな種類のヤモリに比べたら簡単ですが、爬虫類に慣れてない方にとっては「難しい」と感じている方もいらっしゃいます。

しかし、要点を掴んでしまえば、飼育の労力は少なく、砂漠の動物ですので丈夫です。初心者の方へは「要点を掴んだ」状態に早く達して、飼育を楽しんでもらいたいと思います。

ヒョウモントカゲモドキ

脱皮不全の処置

湿度不足や体調不良があると、脱皮不全を起こします。特に、指先や尾の先などに皮が固まると、取るのが大変になります。脱皮不全を繰り返した結果、指や尾がちぎれてしまったトカゲモドキもいます。取れないときは早めに来院をお勧めします。

そもそも、脱皮は手伝う必要はなく自然にできる行為ですので、繰り返す場合は飼育の状態を修正しなければいけません。診察では飼い主さんに飼育の状態を詳しくお聞きして、改善案を考えていきます。

卵巣疾患や異常産卵

発情や産卵が起きやすいヤモリですので、卵巣・卵管の病気も多くなります。特に卵巣が大きく膨れたまま、戻らなくなる「卵巣うっ滞」はメスのトカゲモドキで発生しやすい病気です。外科対応が必要な状態まで悪化しているケースも多々あります。当院はトカゲモドキの開腹手術が可能です。状態よっては「卵巣摘出」をご提案する事もあります。

院長石川はエキゾチック学会にてトカゲモドキの卵巣疾患について発表を過去に行っております。まだまだ情報の蓄積が必要な病気ですが、一定の知見や治療経験が当院にはあります。

卵巣疾患や異常産卵

口内炎、クロアカ周囲の化膿

口内炎やお尻に当たる「クロアカ」の炎症が見られます。元々、口内やクロアカ内には多数の雑菌が常在していますが、栄養状態の良いトカゲモドキでは感染が起きにくいはずです。栄養失調や温度管理の不備など、免疫状態を低下させる原因が根本にある事があります。
また、非常に慢性化している口内炎や化膿が多く、治療に時間が掛かるため、治療が数か月に渡る症例もいます。

口内炎、クロアカ周囲の化膿
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